<家族編>
最近、主人の仕事が忙しくて家族で旅行に行く機会がなかったが、
冬休みになったので中学2年生の長男と小学校3年生の長女と4人で南阿蘇へやって来た。
草千里などに立ち寄っていたら、すっかりあたりは暗くなっていた。
予約の確認の電話の時に、
「県道28号線からの入り口が分かり難いので、分からなかったらすぐに電話を下さい。」
と言われていたので、電話をして、場所を聞いた。良かった電話をして。
とても、自分達では見つけられなかった、こんなに山の上に登ってくるとは思わなかったもの。
頼りなげな道を登っていくと、あった、あった。暗闇の中から、建物の明かりが見えてきた。
ロビーで、コーヒーをいただきながら、チェックインをしていると夕食時間をたずねられた。
あまり遅くなっては申し訳ないと言うと、
「何時でもお客様のご都合の良い時間にご用意いたします」と言ってくれた。
助かった、身体が冷え切っているので、ゆっくりお風呂に入りたかった。
お部屋に案内された。とても、ひろーい。ベッドルームが別々にあるので長男は大喜び。
さっそく、自分の荷物をベッドルームに運んで、客室係の人が、お茶を持ってきてくれたのに、
ベッドルームから出て来もしない。長女は、キッズルームが気に入ったようだ。


お茶をいただいて、長女とお風呂へ行った。露天風呂もあるようだが、寒そうなので大浴場へ。
混み合ってなくて、ゆっくり手足が伸ばせる、気持ちいい。
私が髪を洗っていると長女の笑い声がする。
ご一緒になった年配のご婦人と何やら楽しそうに話している。人見知りをする子なのに珍しい。
ご婦人が先にお湯から上がられる時に「可愛いお嬢さんですね」と声を掛けてくれた。
とても嬉しかったし、娘が頼もしく感じられた。
そう言えば、いつも家族風呂がある温泉にしかいかないので、こんな娘の姿は初めてだった。
私たちが幼い頃は、お風呂といえば大浴場だったので、お湯を掛けて湯船に入るとか、
他の人にお湯がかからないように身体を洗うとか、細かく教えられた。
私は、姉と走り回って、尻餅をついて痛かったのを憶えている。
たまには、大浴場もいいかも。

お風呂から、上がると約束の7時なので部屋に夕食の支度がしてあった。
長男は、いつもは食事をさっさと済ませ自分の部屋に行くのだが、
今日はお料理が一品づつ来るので、ゆっくりとしている。
普段より、おしゃべりみたい。そうだ、テレビがついていないからだ。
主人も嬉しそうで、いつもより、お酒もすすんでいるみたい。
長女は、普段と違う雰囲気が嬉しいのだろう、キッズルームと行ったり来たりしている。
私が、一番リラックスしているかも、だって、後片付けしなくていいもの。
翌朝、昨晩行けなかった、露天風呂へ。すごい開放感、そして素晴らしい景色。
昨日は暗くて分からなかったが絶景だ。これが華もみじなんだ、納得した。
朝食も部屋へ運んでくれた。
昨日は、主人と長男は遅くまでスポーツ観戦をしていたので朝食時間ぎりぎりまで寝ていた。
良かった、部屋食で。
チェックアウトは11時なので、私はゆっくりしたいのだが、息子と娘はそわそわしている。
天気もいいし、遊びに行きたいのだろう。仕方ないか、今日は息子達の意見を尊重しよう。
今度来るときは、両親も連れて来よう。
ここだったら、皆で同じ部屋で過ごせるし、年老いた両親も喜んでくれるだろう。
その時は、お母さんの意見を尊重してね、朝食後にもう一寝入りしたいの。
−華もみじ−